大阪大学歯学部は、ISW(International Student Week)と題して、2008年度から、約2週間の海外学生受け入れプログラムを実施しており、コロナ渦の現状においてもオンラインで継続して実施し、本年も10月12日~13日の2日間開催しました。

今回は、歯学部と部局間学術交流協定を締結している、アイルランガ大学(インドネシア)、アンカラ大学(トルコ)、空軍軍医大学(中国)、チュラロンコン大学(タイ)の4大学に、中国医薬大学(台湾)を加えた計5大学から47名が参加しました。

2日間のプログラムでは、1日目の今里歯学研究科長の挨拶を皮切りに、動画によるバーチャル診療科見学(小児科、障害者歯科治療部、保存科、矯正科、予防歯科、顎口腔機能治療部)と、生化学教室の波多准教授による「歯科疾患とエピジェネティクス」についての講義が行われ、2日目に、顎口腔機能治療学教室の阪井教授による「ヒト唾液腺におけるACE2の発現とMA-Tを活用した新規口腔ケア用品の開発」についての講義と、保存学教室の大嶋講師による保存治療の症例ディスカッションが行われました。症例ディスカッションでは、診断や治療方法についての活発な質疑応答が行われるなど、参加学生は真剣に課題に取り組んでいました。

また、2日目に、本学学部6年生の学生がファシリテーターとなり、本学学生も加えた6大学の学生交流会が開催され、和やかな雰囲気の中、学校紹介やグループディスカッションを通して学生同士の親睦を深め、有意義なイベントとなりました。参加した学生からも大変好評で、海外への渡航が難しい中での新たな学生同士の交流の場として、貴重な機会となりました。

毎年行っているこのイベントをとおして、海外の学生に大阪大学での学びや研究に興味を持ってもらえることを願っています。大阪大学歯学部では、今後もこのようなイベントを開催するなどし、積極的に国際交流に取り組みたいと考えています。

生化学教室 波多准教授による講義
生化学教室 波多准教授による講義
顎口腔治療機能治療学教室 阪井教授による講義
顎口腔治療機能治療学教室 阪井教授による講義
歯科保存学教室 大嶋講師による症例ディスカッション
大阪大学を含む6大学の学生が参加した学生交流会