薬理学教室

[ 編集者:歯学部・歯学研究科   2017年10月5日 更新 ]

 薬が体にどのように作用するかを理解する科目です。また、体の制御機構の解明を通じて新薬の開発を目指します。

スタッフ

職名 氏名 E-mail(@以下はdent.osaka-u.ac.jp)
教授 田熊 一敞 takuma@
准教授 中澤 敬信  
講師    
助教 大井 康浩  yasurikumi@

研究の概要

 近年の臨床遺伝学的研究から、疾患の多くは遺伝的要因と環境要因との相互作用により発症することが明らかとされてきました。中枢神経系疾患においても同様に、両要因の発症への関与が知られていますが、とくに最近、環境要因説に基づく疾患動物モデルを用いた研究が数多く見られています。当グループでは、広義の意味での環境要因として注目されています「胎生期・周産期の母体の外的・内的環境要因」が出生児の精神発達に及ぼす影響や「発育期の環境要因」が精神・神経機能に及ぼす影響について研究を進めてきました。これまでに、代表的抗てんかん薬であるバルプロ酸を投与した妊娠マウスより出生した仔において、成育後に脳器質障害と自閉症様異常行動の発現が認められること (Int J Neuropsychopharmacol, 2013)、統合失調症の遺伝的要因をもつマウスにおいて、玩具等で刺激を強化した“豊かな環境”で発育させると認知機能障害が抑制されること(Behav Brain Res, 2014)を報告しています。こうした環境要因による神経機能変化に関わる分子機序の解明を基にして、中枢神経系疾患のみならず、1) 環境要因が免疫-神経系のクロストークに及ぼす影響、ならびに2) 痛み感受性変化に関わる分子基盤の解明や新規薬物療法の開発に貢献しうる研究をも発展・展開させたいと考えています。すなわち、「環境薬理学」という新たな概念からのアプローチによって,これまでにない薬物治療ストラテジーの開発を目指しています。

図 バルプロ酸を曝露した自閉症モデルマウスの大脳皮質神経細胞と海馬領域の樹状突起スパイン

【図の説明】胎仔期にバルプロ酸を曝露した自閉症モデルマウスでは、大脳皮質の神経細胞(左)ならびに海馬領域の樹状突起スパイン(右)の減少が認められる。

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