障害者歯科治療部

[ 編集者:歯学部・歯学研究科   2016年12月27日 更新 ]

 口腔の健康と衛生に対する関心が高まっている今日、心身に障害のある方々の歯科疾患の予防と治療に関するニ-ズも膨らんできています。
 大阪大学歯学部附属病院では、障害者歯科治療部が中心となって障害のある方(年齢、障害の種類や程度は問いません)を対象に歯科疾患に関する相談と予防、治療などを行っています。
 当治療部では、障害児・者の歯科診療に積極的に携わっておられる学内外のさまざまな機関、人との交流、協調を計りながら、障害者の健康増進に貢献するとともに、障害者の福祉、医療に従事する人材の育成に努めております。
 歯のブラッシングをはじめ、歯科疾患の予防と管理について「自立」していただけることを第一に考え、歯科的側面から障害者の「日常生活の質的向上」ならびに「完全参加と平等」が円滑に進むよう支援していきたいと考えています。

スタッフ

職名 氏名 E-mail(@以下はdent.osaka-u.ac.jp)
部長・准教授 秋山 茂久 akiyamas@
講師 村上 旬平 jumpei@

研究テーマ

1.症候性の障害にともなう歯科所見およびその対応法
 さまざまな障害のある方々の歯科的特徴を捉えるため、学会および誌上で症例の分析結果の発表を行なっています。
 これまでに発表したものとしては、Fanconi症候群、胆道閉鎖症、Von Recklinghausen症、Williams症候群、Ellis van Crevelt症候群、DiGeorge症候群などがあります。
 平成7-9年度には厚生省「小児の心身障害・疾患の予防と治療に関する研究」のうち、「小児運動系疾患の介護等に関する研究」の歯科における協力機関として、当部も骨形成不全および無痛無汗症に関する研究に参加しました。

2.薬物性歯肉肥大に関する研究
 抗てんかん薬であるフェニトイン、バルプロ酸ナトリウムなどを服用されている方々は、その副作用による歯肉肥大を伴いやすくなります。また、免疫抑制剤のシクロスポリンや降圧剤であるカルシウム拮抗薬による歯肉肥大も報告されています。ラット実験モデルの開発に成功し、以来、この動物モデルを用いた実験系で各種基礎データを集積してきました。現在は、in vivo およびin vitroの実験系で薬物誘発性歯肉肥大の発生機構の解明と、臨床面では新たな治療法の開発に向けた研究を行っています。

3.化学的プラークコントロールの開発
 口腔衛生状態を良好に保持することが困難な方々にとって、新たなプラークコントロール法の開発が待たれています。化学的にプラークの形成・成熟をコントロールすることを目的として酸化チタン歯ブラシなどによる清掃効率向上の研究を行っています。

4.ダウン症候群の歯周疾患発症メカニズムの研究および治療法の開発
 ダウン症候群では、若年から歯周病を発症し、急速に進行することがあります。歯肉細胞と歯周病原細菌などを用いて、そのメカニズムと治療・予防法の開発を行っています。

5.学部学生に対する障害者歯科教育方法の開発
 これからの歯科医療を担う歯学部学生に対して、障害者歯科治療への関心と意欲を引き出せるような教育方法の開発を行っています。

6.障害者歯科におけるクリニカルパス研究
 安全に歯科治療を受診していただくため、全身麻酔下歯科治療において、クリニカルパスを導入するとともに、より使いやすいパスの改良・開発を行っています。

7.新たな視覚支援ツールの応用ソフトの開発
 自閉症スペクトラムのみならず、他のさまざまな方々へ視覚的に歯科治療受診を支援するため、IT技術を用いたツールの開発を行っています。

8.歯科医療における情報バリアフリー実現のための研究
 立体コピー機を用いた点字・触図あるいは音声による情報提供方法の開発を行っています。

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