口腔治療学

[ 編集者:歯学部・歯学研究科   2018年10月1日 更新 ]

対象(授業開始)

歯学部3年生

授業概要

 歯周病は細菌バイオフィルム(デンタルプラーク)を原因として生じる歯周組織の慢性炎症性疾患で、歯周組織の破壊を伴いながら進行し、ついには歯の脱落を招くことから、成人が歯を失う第一原因となっている。

 本授業科目では、歯周病とこれに関連した疾患の原因、診断、治療法について考察する臨床歯科医学である歯周治療学を取り扱う。

 歯は、生体外である口腔に、粘膜を貫通して萌出するという解剖学的特殊性を有している。そのため歯と歯周組織の接合部は、硬組織と軟組織(歯肉ならびに歯根膜)が接する特殊な構造となっており、歯周病の発症・進行過程では、他の慢性炎症性疾患には見られない特徴的な病態が形成される。講義では、この歯周組織の特徴・特殊性をふまえ、歯周病の原因因子・増悪因子とその病理(歯周組織で展開される免疫応答や炎症反応、結合組織及び歯槽骨の破壊のメカニズム)、歯周病と全身状態の相互的な関連性、歯周組織の再生を可能ならしめる細胞および分子基盤を、理解することを目標とする。そして、以下の点に焦点を合わせて、歯周病の治療に関する基本的な考え方を習得する。

 1. どのような検査を行うのか。またどのように診断を行い、治療方針を決定するのか。
 2. 歯周基本治療(治療初期に行われる原因除去療法)は、どのように行われるのか。
 3. 再評価(治療効果の判定)で、検査結果をどのように解釈するのか。
  またその後の治療方針と予後判定をどのように行うのか。
 4. 修正治療(再評価後に行われる歯周外科治療や咬合回復治療など)はどのように行われるのか。
 5. 歯周組織再生療法とはどのようなものか。
 6. 歯周病の再発をどのようにして防ぐのか。

 講義および実習は、習得した知識と臨床の現場を密接に関連づけ、知識の実践応用ができるようになることを目標として行われる。そのため講義においては、歯周病学に関する知識に加え、実際の症例を初診時から治療終了時まで縦覧する症例示説を通じて、一連の歯周治療を擬似的に経験する。また実習では、マネキンを用いた疑似体験を通じて、歯周治療の基本的手技と歯周外科手術の基本を習得する。

学習目標

一般目標(GIO)

歯周病の病理と診断、治療を理解し、歯の保存と口腔機能維持を図れるようになるために、歯周治療に関する基本的な知識・態度・および技能を習得する。

行動目標(SBOs)

【1】歯周組織の発生、構造および機能を説明する(想起)

【2】歯周疾患の病因と病態を説明する(想起)

【3】口腔細菌、プラークおよび歯石について説明する(想起)

【4】歯周疾患の症状を説明する(想起)

【5】歯周疾患の診断と治療方針を説明する(想起)

【6】歯周疾患に対する治療の術式と適応症を説明する(想起)

【7】歯周外科手術の種類を列挙し,その適応症を説明する(想起)

【8】歯周治療後の組織の治癒機転と予後を説明する(想起)

【9】歯周疾患の急性症状の診断と処置方法を説明する(想起)

【10】歯周治療後のメインテナンスについて説明する(想起)

【11】歯周疾患の予防を説明する(想起)

【12】象牙質知覚過敏症の病因、病態、診断および治療法を説明する(想起)

【13】歯周治療に関する基本的操作の手順を説明する(想起)

【14】歯周治療に関する基本的操作を実施する(技能)

【15】医療面接の手順を説明する(想起)

【16】医療面接を実施する(技能)

【17】積極的に実習に取り組む(態度・習慣)

【18】歯周疾患の検査結果から診断および治療法を導くために討議する(態度・習慣)

【19】歯周疾患の検査結果から診断結果を導く(解釈)

【20】歯周疾患の診断結果から治療法を選択する(問題解決)

【21】必要な情報を整理し、わかりやすい口頭説明と文書を準備する(態度・習慣、技能)

学習方略

No 行動目標
(SBOs)
種類 人的資源 物的資源 時期 時間
場所 媒体(メディア)
1 【1】~【12】 講義 教員 講義室 パソコン、プロジェクタ 3年生後期-4年生前期 42
2 【13】~【17】 実習 教員 実習室 ファントム模型、資料 4年生前期-後期 39
3 【18】~【21】 PBL 教員、学生 講義室 パソコン、プロジェクタ、資料 4年生後期 6
4 【1】~【21】 臨床実習 教員、コ・デンタルスタッフ、患者 診療室   5年生後期-6年生前期  

詳細(KOANシラバス)

「準備中」

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