顎口腔機能治療学

[ 編集者:歯学部・歯学研究科   2018年10月1日 更新 ]

対象(授業開始)

歯学部4年生

授業概要

 顎口腔機能治療学は「話す」(音声言語障害)、「食べる」(摂食・嚥下障害)、「呼吸」(睡眠時無呼吸症)といった「口腔の機能障害」を対象とするユニークな学問である。「口腔機能の回復」というリハビリテーション医学の考え方のもと、広範な歯学・医学の知識・技術応用が必要な臨床医学である。全国の大学歯学部の中でも希少な学科であるが、臨床現場でのニーズは年々高まっている。

 音声言語障害を生じる要因は多様である。口腔の先天的・後天的、あるいは器質的・機能的障害だけではなく、発達・心理障害、脳損傷・難治性疾患などが関与することもあり、日本で関連する患者数は約150 万人存在すると言われている。このニーズに歯科医師として対応すべく、音声言語の生成、鼻咽腔閉鎖、言語、構音の基礎的知識、臨床的取組みについて学習する。特に歯科の関わりが深い器質的障害としての口蓋裂の言語治療は重点的に理解する。

 摂食・嚥下機能障害は、先天性疾患、外傷、脳卒中、腫瘍等の後遺障害として原因として生じ、救命医療が発達した現在においては増加傾向にあり社会的な問題となっている。本領域に関わる診断・治療方法はここ数年で急速に発展し、歯科の新しい分野として学生教育にも積極的に取り入れる必要性がある。最新の情報をまじえて理解を深める。

 睡眠時無呼吸症は古くから存在するが、近年になり交通事故等の原因となることが明らかとなり、社会認知されてきた疾患である。顎口腔機能治療部では約20 年前から、その治療・研究を行ってきた。平成16年から治療法の1 つとして歯科が作製するスリープスプリントが保険適応になり、歯科臨床でも無呼吸症の症例を多く目にすることになった。そのため、学生教育として睡眠時無呼吸症の基礎と臨床を概説する。

 また、これらの口腔機能に大きく関与する唾液に着目し、急増している口腔乾燥症(ドライマウス)の基礎的理解を深める。さらに超高齢化社会を迎えて、医科領域で老化を防ぐ医療として注目されている抗加齢医療(アンチエイジング)とドライマウスの関わりについて紹介する。

 補綴、口腔外科、保存治療、矯正などの歯科の手段と歯学・医学的な知識を駆使して、このように広範にわたる「口腔の機能障害の改善」を目的として行う臨床・研究が顎口腔機能治療学である。

学習目標

一般目標(GIO)

歯科医師として口腔の機能障害を有する患者に対応できるようになるために、音声言語障害、摂食・嚥下障害、睡眠時無呼吸症、口腔乾燥症、栄養障害等を有する患者に対する治療を行うのに必要な知識、態度、技能を修得する。

行動目標(SBOs)

【1】言語・構音機能に関する解剖・生理を説明する(想起)

【2】摂食・嚥下機能に関する解剖・生理を説明する(想起)

【3】口腔の障害に起因する言語障害の病理・病態を説明する(想起)

【4】口腔の障害に起因する言語障害の予後・治療法を説明する(想起)

【5】摂食・嚥下障害の病理・病態を説明する(想起)

【6】摂食・嚥下障害の予後・治療法を説明する(想起)

【7】睡眠時無呼吸症の病態・予後・治療法を説明する(想起)

【8】口腔乾燥症の病態・予後・治療法を説明する(想起)

【9】口腔機能の検査を補助する(技能)

【10】口腔の機能障害の治療を担う他職種との連携について説明する(想起)

【11】口腔の機能障害の治療を担う他職種との連携を実践する(態度・習慣)

【12】口腔機能の障害を有する患者の病態を説明する(解釈)

【13】口腔機能の障害を有する患者の病態にあった対応をとる(態度・習慣)

【14】医療・介護・教育・福祉における歯科の役割を理解する(想起)

学習方略

No 行動目標
(SBOs)
種類 人的資源 物的資源 時期 時間
場所 媒体(メディア)
1 【1】~【8】【10】【12】【14】 講義 教員 講義室 パソコン、プロジェクタ 4年生後期-5年生前期 15
2 【1】~【8】【10】【12】【14】 セミナー 教員 診療室 視覚教材 臨床実習開始時 1.5
3 【1】~【14】 臨床実習 教員、メディカルスタッフ、患者 診療室   5年生後期-6年生前期 8

詳細(KOANシラバス)

「準備中」

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