~医科歯科連携で根本治療法の確立を目指す~

岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)小児歯科学の仲野道代教授、同・仲 周平准教授、大阪大学大学院歯学研究科小児歯科学講座の仲野和彦教授、聖隷浜松病院腎臓内科の三﨑太郎部長、兵庫医科大学総合診療内科学の長澤康行准教授、広島大学大学院医系科学研究科小児歯科学の野村良太教授らの共同研究グループは、指定難病の1つで原因が不明とされ根本治療法が確立されていない IgA 腎症に関して、動物モデルを用いた研究において、むし歯菌(ミュータンスレンサ球菌)が表面に出しているタンパク質の1つが、その発症メカニズムに関与している可能性を明らかにしました。 IgA腎症は、我が国の疫学調査からは、子どもから大人まで幅広い年齢層にわたり約33,000人の患者さんがいると推計され、根本治療法がない病気の1つとされてきましたが、今回発症メカニズムの一端が明らかになったことで、根本治療法の確立につながることが期待されます。 本研究の成果は9月14日、英国科学誌「Communications Biology」に掲載されました。