大阪大学大学院歯学研究科・歯学部および歯学部附属病院では、一般の方々を対象に、健康増進と歯学知識の向上を目的とした市民フォーラムを毎年開催しております。

本年は11月2日(土)に「口のサイエンスの最新事情」をテーマに開催し、80名を超える方々が参加されました。むし歯の新たなリスク要因、口腔の感覚と健康の関係性、歯の神経(歯髄)の重要性、口と肺炎の関係を実験とコンピュータで解析する最新研究の現状など、日々研究を重ねる講演者だからこそ話せる最新の話題に加え、クリニックでの歯周病とインプラント治療の身近な話題など、5つのそれぞれの講演に、参加者が終始興味を引き付けられる様子が伺えました。
講演終了後の総合討論では、参加者からの質問に対し、司会と講師との質疑応答が活発に行われ、講演テーマへの理解がより一層深まる場となりました。

次回、第22回市民フォーラムは2025年11月1日(土)に開催を予定しておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。


講演の様子
総合討論の様子

■講演内容■  ※当日のパンフレットはこちら

「むし歯予防のサイエンス最新情報」
  久保庭 雅恵  大阪大学大学院歯学研究科 予防歯科学講座 教授

「歯の神経(歯髄)を守り、歯を守ろう」
  高橋 雄介  大阪大学大学院歯学研究科 歯科保存学講座 講師

「『二刀流』で解明する口と肺炎の関係」
  山口 雅也 医薬基盤・健康・栄養研究所 細菌情報学プロジェクト プロジェクトリーダー

「『美味しい・まずい』は体からのシグナル」
  乾 千珠子  大阪大学大学院歯学研究科 組織・発生生物学講座 助教

「一般診療所でのリアル 〜歯周治療とインプラント治療の最前線から〜」 
  米田 晋也 大阪大学歯学部同窓会 りょうき歯科クリニック 院長