大学病院での勤務後、歯科医院での修行を経て、2020年、奈良県平群町で歯周病治療、予防歯科治療に重点をおいた歯科医院を開業した福田修二さん(2007年卒業)にお話をお伺いしました。
阪大歯学部を受験された経緯を教えてください。
祖父、父親が歯科医師であり、歯科医師という仕事が身近であったため、歯学部を目指すきっかけとなりました。
卒業後、開業医になるまでに、どのようなキャリアを歩まれましたか。
卒業後は大学病院で勤務し、歯科医師としての基本的な手技や考えを学びました。開業を考えるにあたり、開業医で勤務する経験が必要と考え、大学病院を退職し、自分が尊敬する長野県の歯周病学会の指定研修施設となっている歯科医院で勤務させていただきました。長野県では4年半勤務し、開業医としての考え方や診療の行い方などを学びました。4年半の間に歯周病学会の認定医を取得させていただいたり、書籍の執筆のお手伝いをさせていただいたりと、自分だけではなかなか経験出来ないこともさせていただけました。長野県での勤務を終えた後、2020年12月に奈良県で開業をしました。
開業してよかったこと、大変なことなど、高校生がイメージできる開業医の働き方やライフスタイル等を教えてください。
開業して良かったことは、まず歯科医療を通じて患者さんから感謝されることです。患者さんの健康を支えるというところで責任も大きいですが、やりがいも日々感じられます。 また、歯科医院の運営についても自分で決めることが出来るため、とても楽しく仕事ができます。歯科医師になった後にも色々と勉強をし続ける必要がありますが、著名な先生の話を聞きに行く時間を取るために休みを自分で決められることは、開業医になって良かったことの一つです。ライフワークバランスを自分で決められる魅力が開業医はあります。


母校のことをどのように考えていらっしゃいますか。
大阪大学歯学部は、1学年が60人前後という人数で、共に歯科医師を目指し6年間を過ごすため、皆仲良くなり、とても楽しい学生生活が過ごせる学部だと思います。キャンパス内で同級生とバーベキューをしたり、旅行に行ったり、歯学部の6年間の思い出は語り尽くせないものがあります。
また、私は歯学部のサッカー部に学生時代に所属していましたが、大阪大学歯学部にはたくさんの部活動があり、先輩後輩とのつながりがそこから生まれます。部活動に所属すると、悩みごとの相談が出来る、つながりの強い先輩後輩ができ、一生の付き合いとなることもあります。学生生活だけでなく、その後も人間関係が続く学部だと思います。
阪大歯学部を目指す高校生・受験生のみなさんへエールをお願いいたします。
歯科医師はワークライフバランスが取れる仕事です。
また、自分の努力に対し、必ず結果が付いてくる仕事だと思います。
日々治療を行い、目の前の患者さんに感謝される素晴らしい仕事です。
ぜひ歯学部に入学し、素晴らしい歯科医師になることを目指していただければと思います。