歯学部入試に関するQ&A

Q 大阪大学歯学部の特徴は何ですか?

優秀な歯科医師を養成するのはもちろんのこと、広く口腔科学および歯科医学・生命科学の研究者を育成するという使命を帯びています。
歯について学ぶだけではなく、全身を科学的に診ることのできるオーラルヘルスサイエンティストの育成に注力しています。
また国立総合大学では唯一、医学部とは独立した「歯学部附属病院」を有しています。

Q 学校推薦型選抜について、教えてください。

学校推薦型選抜では、将来、日本および世界の歯科医療あるいは歯科医学研究の牽引役となる人材を育てるべく、英語4技能(「話す」、「聞く」、「書く」、「読む」)の一定以上の能力を持ち、数学および理科について基礎的学力と思考力を有し、コミュニケーション力に優れた受験生を積極的に募集しています。これらの能力に優れ、歯学研究あるいは歯科医師に興味のある方は、積極的に受験ください。

Q 歯学部の留学制度について教えてください。

医歯薬系学部は、文系学部のように交換留学制度により半年、1年間留学する者はほとんどいません。その理由として、半年あるいは1年間留学すると、カリキュラム上、進級が遅れることが挙げられます。なお、短期留学であれば夏季休暇などを利用した語学研修留学などは可能です。
歯学部独自の留学制度としては、6年次の臨床実習中の学部学生を対象に、欧米やアジアの最新の歯科教育・医療等を体感し見識を深めることを目的として、以下の協定校へ約1週間程度派遣する短期教育研修プログラムを実施しています。(上記も併せて参照してください。)
【留学先の例】 米国・ミシガン大、ワシントン大、国立台湾大、タイ・マヒドン大、チュラロンコン大

Q 国際歯科学演習について教えてください。

6年次の臨床実習期間中の4月及び8~9月頃に、大阪大学と部局間協定を締結している海外の大学において1週間程度の教育プログラムに参加し、海外での歯学教育を体験することによって国際感覚を習得することを目的として実施しています。本科目は選択科目であり、希望者の中から語学能力や専門科目の成績などを考慮して参加学生を選考し、派遣を行っています。
【派遣先の例】 米国・ミシガン大、ワシントン大、国立台湾大、タイ・マヒドン大、チュラロンコン大
【派遣人数】 各大学2~4名程度
【費 用】 欧米地域30万円、アジア地域20万円程度(支援あり)

歯学と歯学研究に関するQ&A

Q 卒業後に臨床研修があると聞きましたが?

卒業後、歯科医業を行う者に対して歯科医師に求められる基本的な診療能力を身につけるため、1年間の臨床研修を受けることが義務化されたことから、卒業生ほぼ全員が臨床研修を受けています。希に、基礎医学の研究に興味を示し、臨床研修を受けずに研究者への道を目指す者もいます。臨床研修に進んだ者の7割から8割は、阪大歯学部附属病院で研修を行います。

Q 開業医にならない場合、大学病院に就職できるのでしょうか?

臨床研修後すぐに開業医になる者はほとんどいません。歯学部卒業生の約半数は大学院に進学し、高度な知識・技術を有する歯科医師や卓越した研究者の道を目指し、残り半数の多くは歯科医院で勤務し、一部は大学病院やその他の病院で勤務しています。大学院修了後は、多くが大学病院で勤務しています。また大学院に在学中でもほとんどの大学院生は、大学病院にて歯科臨床にも携わります。
卒業後5年を過ぎたあたりから、開業医になる者が出てきます。

Q 研究者に興味がありますが、歯学部を卒業して研究者としての将来像を教えてください。

大阪大学歯学部・歯学研究科は、全国の歯学部・歯科大学の中で最も活発に研究し、多くの論文を発表しています。また、先端的な歯科医療技術の研究開発も盛んに行い、日本の歯科医学を牽引しています。そのため、歯学部卒業生の約半数は、大学院に進学しています。特にその多くは、歯科臨床に携わりながら、歯科医学あるいは歯科臨床の発展に繋がる国際的に高い評価を受ける研究に従事しています。大学院修了後は、研究者として大きく羽ばたく人、臨床で活躍しながら基礎研究を極める人、臨床的研究やトランスレーショナル研究を展開する人など、研究者としてのさまざまなキャリアパスがあります。
なお、大阪大学歯学部では、3年生の「基礎配属実習」という科目で、最先端の研究に触れ、また実際に参画することができ、その後、臨床科目の学習をしながら研究を続けることも可能です。入学後、6年間を通しての担任教員がつきますので、最初から研究者を目指す場合はもちろんのこと、入学後に「研究」に興味を感じた時点でいつでも相談できますのでご安心ください。