
大阪大学歯学部は、昭和26年(1951年)4月、旧帝国大学系では初めて、医学部とは独立した学部として創設されました。それ以来、日本のみならず世界の歯科界を牽引するリーダーを育成することを目指して、最高水準の歯学教育を提供することを責務としてきました。
入学後は、総合的な理解と判断力や豊かな人間性を養い、自発的な学習意欲を高めることを目的として、まず最初に全学共通教育科目を履修します。そして、2年次からは解剖学、生理学、生化学などの基礎系科目を、4年次からは歯科臨床に関わる臨床系科目を学び始めます。5年次には、臨床実習前に必要とされる能力と適性について全国共通の2種類の標準評価試験を受験します。合格すると、5年次の後半から6年次にかけて、歯学部附属病院において、指導医のもといわゆる「臨床実習生(歯学)」として患者さんと接する臨床実習に従事します。
歯学部の正規の課程を修めて卒業した後には、厚生労働大臣が行う歯科医師国家試験に合格することで、歯科医師免許を受けることになり、歯科医師としての第一歩を踏み出すことになります。平成18年度からは、大学卒業後に1年間以上の臨床研修が義務付けられました。その後の進路としては、大学院への進学や市中の病院や歯科医院での勤務などが挙げられます。歯学部ではこのようなカリキュラムのもと、各領域に精通した教員が一丸となって優秀な人材の育成を目指しています。World-leading dental schoolである大阪大学歯学部での学びは、卓越した歯科医師ならびに歯科医学研究者として活躍できる輝かしい未来に繋がると確信しています。
歯学部長 仲野 和彦