~活気に満ちた診療室の雰囲気や先生方の情熱に触れ、国際的な視野を広げるきっかけとなった5日間~

藤城 龍平 (令和6年度 6年生)

私は2024年7月、韓国のソウル大学病院(Seoul National University Dental Hospital)で研修をさせていただきました。参加のきっかけは、前年度の先輩方による海外派遣プログラムの報告を聞いたことです。今後、旅行などで海外を訪れる機会はあっても、海外の大学病院で歯学に触れられる機会は滅多にないと考え、「この貴重なチャンスを逃すまい」と参加を決意しました。

研修は5日間で、補綴科、矯正科、歯科麻酔科、小児歯科、歯科保存科を見学させていただきました。日本との距離が近い韓国ですが、使用されている歯科材料や器具には共通点がある一方で、診療スタイルは日本とは異なり、大きな衝撃を受けました。活気に満ちた診療室の雰囲気、先生方の情熱、学生たちの高い英語力など、日本ではなかなか得られない多くの刺激を受けることができました。

診療の合間には先生方とランチをご一緒させていただき、韓国の文化やソウル大学の教育についてお話を伺うなど、貴重な時間を過ごすことができました。

一方で、質問したいことが山ほどあるにもかかわらず、それを英語でうまく伝えられないもどかしさを感じる場面も多くありました。しかし逆に言えば、専門用語を英語で使いこなす力や、歯科医師としての臨床経験、研究者としての知識と技術があれば、国籍や言語、文化の違いを越えて、歯学という共通のフィールドで世界中の人々と繋がることができるのだと実感しました。この気づきは、今後のキャリア形成における大きなモチベーションとなりました。

このような素晴らしい機会をいただいたことに、心より感謝申し上げます。関係者の皆様、そしてご指導くださった先生方に、深く御礼申し上げます。 このプログラムが多くの学生に広まり、国際的な視野を持つきっかけとなることを願っています。