~待ち望んだ海外派遣再開、そして国境を越えて繋がるかけがいのない交流~

多田 侑理乃 (令和5年度 6年生)

 私は2023年7月に、歯学部学部学生海外派遣プログラムとして、タイのチュラロンコン大学で1週間ほど研修に参加させていただきました。この海外派遣プログラムはコロナ禍の間は中止されており、その間はZoomでのオンライン交流が行われていました。 そのオンライン交流会で、国境を越えて交流する楽しさを知り、「プログラムが再開されたら必ず参加したい!」と強く思うようになりました。大変ありがたいことに、私たちの学年からプログラムが再開し、無事に現地での研修に参加することができました。
 チュラロンコン大学では、日本との病院システムの違い、文化そのものの違い、学生の英語力の高さなど、たくさんの驚きがありました。特に、チュラロンコン大学の病院は学生が中心となって診療を行うスタイルをとっており、私たちの病院とは違って学生が診療のほとんどを行うのですが、その光景が新鮮で、衝撃を受けました。
 さらに1つ、とても思い出に残っていることがあります。私が海外派遣に行く前に、タイのマヒドン大学歯学部から研修に来ていた学生と交流する機会があったのですが、そこで仲良くなったマヒドン大学の学生たちが私たちをおもてなししてくれたことです。研修終わりに予定を合わせてくれて、タイの美味しいご飯屋さんや観光施設に連れて行ってくれたことは、本当にかけがえのない思い出になりました。
 このような日本での交流や現地での体験を含めて、このプログラムは私にとってたくさんの学びがある大切な経験となりました。素晴らしい機会を与えてくださった関係者の皆様、先生方に深く感謝するとともに、これからもこのプログラムに興味を持ってくださる方が一人でも増えてくれたら嬉しいなと感じています。