前原 悠人さん (2026年インタビュー時 6年生)


中学生の時に矯正のため通っていた歯医者さんが優しくて、将来、その歯医者さんのような人になりたいと思い、歯学部を選びました。鍼灸師、理学療法士など様々な医療系の学部で迷いましたが、通っていた歯医者さんの人柄が素晴らしかったので、将来をイメージしやすく、同じ道を目指したいと思いました。


6年生になり、歯学部附属病院での臨床実習が始まり、担当教員の先生方と一緒に患者さんの診療にあたっています。自分で治療方針を立てることはとても難しく、毎日が勉強です。ですが、これまで5年間学んできた知識を基に、経験豊富な先生方と意見を交わすディスカッションには、大きなやりがいと楽しさを感じています。何より、実際に患者さんと向き合うことで、「自分が歯科医師になるんだ」という責任感と自覚が芽生えてきました。


臨床実習では朝は8時半に出席を済ませて、9時頃から診療の見学やアシスト、担当の患者さんの診療を行います。12時から13時までのお昼休憩をはさみ、16時頃には診療が終わります。診療後は見学した先生や担当教員とディスカッションをして日々臨床の知識を深めています。
担当の患者さんの治療に使用する模型を作ったりするのですが、その際にわからないことや不安なことがあれば先輩に助けてもらったり、同期とお互いに助け合い、実習を進めています。また、他の病院にも見学に行かせていただき、診療の違いについて学ばせてもらうこともあります。


大学1年生から毎週日曜日、大阪スーパーモンキーズという社会人サークルのタッチラグビーというスポーツをしています。社会人のチームなので学生ではなかなか関わることのない職業の人や幅広い年代の人とスポーツを通して関わることができます。また、日本代表を目指して練習している方もいるので普段では味わえない刺激ももらえます。練習のない日にはご飯に行ったりもして楽しくさせていただいてます。インスタグラムをやっているので、興味がある方はぜひ連絡お待ちしています。
https://www.instagram.com/osakasupermonkeys_touchrugby?igsh=a2FhOHBxem8xeDB4&utm_source=qr(外部サイト Instagramへリンク)

臨床実習で頚部郭清術(※)を見学した時のことは、今でも印象に残っています。細い神経や血管を傷つけずに手術を進める先生方の技術に、ただただ圧倒されました。私には全く見分けがつかない神経の位置を、先生が瞬時に見抜いたのを見た時は、本当にすごいと思いました。

また、患者さんが笑顔を取り戻す瞬間に立ち会えたことも、忘れられない経験です。虫歯で前歯がなくなり、見た目を気にされていた方が、治療後に「友達の前でも笑えるようになった」と喜んでくださったんです。その笑顔を見たとき、「こんな風に直接人の役に立てるんだ」と、歯科医師という仕事の素晴らしさを実感しました。

※頭頸部がんのリンパ節転移を制御するために行われる外科手術で、首のリンパ節と周囲組織を切除する手技です。


先生方は歯学知識についてはもちろん、研究の知識も豊富なのでいろんな視点から歯学を学べることが魅力だと思います。また、最新の研究について指導していただいたり、実際に研究をしている友達もいますし 、被験者として研修に参加することもできることは他にない魅力だと思います。歯学部を目指すためやるべきことは歯学部に行きたい理由を見つけて勉強のモチベーションを維持して勉強することだと思います。


現在進路を決めている最中で、どの進路に行くか迷っていますが、「歯医者になりたい」ときっかけをつくってくれた歯医者のように優しく、いろんな人の目線に立って物事に取り組める人になりたいと思います。そのため、歯科だけではなく他の業種の方とも連携をし、患者さんのQOLの向上に携われる歯科医師になりたいです。