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口の病気には現代の歯学・医学でも治療が難しい「口の難病」がたくさんあります。残念なことに、多くの「口の難病」には科学的に実証された治療法がなく、専門的医療機関は十分に整備されていませんし、専門医も不足しています。世界的にも「口の難病」に対して統合的な取り組みを行っている研究・医療機関は少なく、現代医療の枠に「口の難病」を組み込む必要があります。そこで、大阪大学歯学研究科・歯学部・附属病院は、2011年より6年間の「口の難病」プロジェクトを開始し、期間中に「口の難病」の病因解明と治療法開発に取り組んできました。これらの成果をもとに、2017年には、日本発・世界初の「口の難病」国際ステーションを創設しました。このステーションでは、歯科医学および生命科学を基盤として、再生歯科医療、内科的歯科医療、オーダーメイド治療法の開発を推進しています。これにより、患者のQoL向上と国民保険制度の推進、そして健康長寿国家の確立に貢献することを目指しています。また、今後は、歯科医学研究の世界的研究拠点の形成に向け、分野横断型の研究ユニットを組織して、「口の難病」への取り組みをさらに機能的に進めることが計画されています。