
教室からのメッセージ
◆◆◆有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座(旧歯科補綴学第二教室)について◆◆◆
当講座は昭和28年に創設され、現在は池邉一典教授の指導の下、30余名の医局員が臨床、研究、教育に日々研鑽を積んでいる。本講座で行われている研究は、有床義歯、高齢者歯科を中心としてこれに関連した基礎的ならびに臨床的な分野の多方面にわたっている。
スタッフ
職名 | 氏名 | E-mail(@以下はosaka-u.ac.jp) |
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教授 | 池邉一典 | ikebe.kazunori.dent@ |
准教授 | 権田知也 | gonda.tomoya.dent@ |
助教 | 高阪貴之 | kosaka.takayuki.dent@ |
助教 | 豆野智昭 | mameno.tomoaki.dent@ |
助教 | 室谷有紀 | murotani.yuki.dent@ |
助教 | 東孝太郎 | higashi.kotaro.dent@ |
研究活動紹介
当講座では、データサイエンスに基づいた予測歯学を目標としています。そのため、有床義歯ならびにインプラントを用いた補綴学に関する臨床・基礎研究をはじめ、総合大学としての特徴を活かし、幅広い分野と連携した研究を展開しています。
医科歯科連携研究では、大阪大学大学院歯学、医学系、人間科学研究科、東京都健康長寿医療センター研究所、慶応大学医学部の研究者が、健康長寿の要因を探る学際的な老年学研究(SONIC研究)を展開し、これまでに口腔健康が、認知機能低下、運動機能低下、低栄養に与える影響について報告している世界有数の大規模コホート研究となっています。また平成20年より国立循環器病研究センター予防健診部、新潟大学歯学部との共同研究(吹田研究)や大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターとの共同研究(高齢者の双子研究)を展開しています。
歯工連携研究においては、大阪大学工学部産業科学研究所 関谷研究室(関谷毅教授)ならびにAIST(産業技術総合研究所)と連携し、咀嚼・嚥下評価を無拘束かつウェアラブルに観察するための研究、阪大学工学部応用物理学教室 民谷研究室(民谷栄一教授)と連携し、少量の唾液から口腔内細菌やストレスマーカーなどを迅速に検出するための研究、アンドロイド技術の顎顔面補綴治療への応用研究などを行っています。
近年では、AIの歯科への応用についても注目し、大阪大学歯学部附属病院が進める産学連携プロジェクトS2DH(Social Smart Dental Hospital)の一環として、膨大な臨床データから、口腔内の写真やレントゲン画像を用いて、口腔内の補綴装置あるいはインプラントの自動認識に関する取り組みや歯の欠損シミュレーションを行っています。
これら以外にも、インプラント治療、顎顔面補綴治療やスポーツ歯学における臨床疫学研究、模型や3次元有限要素モデル利用した力学研究を精力的に行っています。