ー大阪市の小学校4年生1,225人を対象にした大規模研究


有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座の平松里彩さん(博士後期課程)、池邉一典教授、大阪大学歯学部附属病院の髙阪貴之講師、小児歯科学講座の大継將寿助教仲野和彦教授らの研究グループは、大阪市の小学校4年生1,225人のデータをもとに研究を行い、学童期に咀嚼能力(食べ物を細かく噛む能力)が高い場合、身体の運動能力が高いことを明らかにしました。
学童期は身体機能が大きく発達する重要な時期です。一方で、咀嚼能力は栄養摂取に重要で、身体の発達とも深く関係していることが知られているものの、子どもの運動能力との関連については十分に検討されていませんでした。今回、研究グループは、大阪市教育委員会、大阪市学校歯科医会、株式会社ロッテと連携し、大阪市の小学校4年生1,225人を対象に、咀嚼能力と7種類の体力テストの結果を解析しました。その結果、咀嚼能力が高い児童ほど、持久力や敏捷性などの体力テストの成績が良好であり、さらに複数の体力テストを総合した運動能力とも関連することを明らかにしました。本研究成果は、学童期における身体の健やかな成長を支えるうえで、「しっかり噛める」ことが重要であることを示唆し、学校や家庭における健康づくりに口腔機能の重要性も注目されることが期待されます。

本研究成果は、国際科学誌「Journal of Dentistry」に、2026年7月6日に公開されました。

タイトル:“Association between masticatory performance and physical fitness in Japanese elementary schoolchildren: The Osaka MELON Study”
著者名:Risa Hiramatsu, Takayuki Kosaka, Masatoshi Otsugu, Tatsuya Nishimoto, Masayuki Yoshimatsu, Yuki Murotani, Norimasa Sakanoshita, Yasuhiko Ueda, Kazuhiko Nakano, and Kazunori Ikebe
DOI:https://doi.org/10.1016/j.jdent.2026.106867.