講座からのメッセージ

 当講座では、21世紀の矯正歯科医療を担うため、高度専門職業人として国内外に通用する指導的な人材を育成しています。

スタッフ

職名氏名E-mail(@以下はdent.osaka-u.ac.jp)
教授山城 隆
准教授黒坂 寛
講師谷川 千尋
講師犬伏 俊博 
講師伊藤 慎将
助教岡 綾香 
助教村田 有香

研究の概要

(1)下顎運動出力の個体別数理モデルの構築
(2)笑顔の3次元動態解析
(3)頭部レントゲン画像の自動解析
(4)歯科矯正学で用いられる知識ベースならびに意思決定を行うために用いられる推論論理構造の数理学的解明
(5)歯・顎・顔面の成長・発育に関与する因子の生化学的解明
(6)ストレスが中枢神経系に及ぼす影響についての免疫組識学的研究
(7)歯・顔面の成長・発育の3次元形態分析とモデリング

 歯科矯正学とは、美しい口もとと安定した咬合機能の獲得をめざして、最適の天然歯の咬合関係を創り上げるための諸要素を探求する学問分野です。その目的は、頭蓋顔面複合体の内部に力学的刺激を加えることにより、成長期の個体においては歯・顔面骨格の成長・発育を誘導・制御し、成長の完了した個体については、天然歯の空間的位置を変えることにより、歯と顔面骨格および軟組織との間の最適な位置関係を獲得することにあります。
 したがって、歯科矯正学の研究領域は、顔の形や表情の認知、骨や歯の形態形成、顎運動の制御、痛みのコントロールなど、甚だしく学際的であり、認知科学、神経科学、数理工学、遺伝子工学、分子生物学など多岐にわたっています.周知のごとく、これらの学問分野は近年、目覚しく発展している領域であり、当然のことではありますが、歯科矯正学の分野で展開される研究も深化しています。